ビューティーエディターが選ぶアベンヌの5製品
著者 URITRIP

アベンヌは、敏感肌を中心に長く信頼を積み重ねてきたデルモコスメブランドです。18世紀の温泉水にまつわるストーリーから、薬局で見かけるスキンケアラインまで、アベンヌの軸にあるのは刺激的な変化ではなく、肌を安定した状態に整えることです。
この記事では、アベンヌのラインアップの中から、敏感肌、バリアケア、保湿、エイジングケアの文脈でよく名前が挙がる5製品を取り上げます。使用感、向いている肌状態、取り入れ方を基準に整理しました。
なぜ今もアベンヌなのか
アベンヌは、短期間で大きな変化を見せるブランドというより、敏感になった肌を無理なく整えるブランドです。温泉水ミスト、シカルファット+クリーム、トレランスラインなど、代表的な製品の多くは鎮静とバリアサポートに焦点を当てています。
特に、レチノイドの慣らし期間、角質ケアの後、施術後のように肌が揺らぎやすい場面で、ルーティンを複雑にしない点が役立ちます。多くの製品を重ねるよりも、肌が受け入れやすい処方で必要なステップを絞る考え方です。
1. アベンヌ ウオーター

ひとことで言うと: 洗顔後、外出中、肌がほてる日に使いやすい温泉水ミストです。
アベンヌ ウオーターは、ブランドを最もわかりやすく表す製品です。多くの美容成分を加えたミストというより、肌が敏感なときに軽く使える、低刺激のミストとして位置づけられます。
印象に残るのは、霧の細かさです。大きな水滴として残るというより、均一に広がるため、メイクの上からでも比較的使いやすい質感です。洗顔後のトナー前、外出中の乾燥感、日差しでほてった肌を落ち着かせたいときに向いています。
使い方のポイント
- 洗顔後、顔全体に吹きかけてから手のひらで軽く押さえます。
- シートマスクの前に使うと、肌表面をしっとり整えやすくなります。
- 夏は冷蔵庫で冷やしておくと、よりはっきりしたクール感が得られます。
- 飛行機や長時間の外出には、携帯サイズが便利です。
確認したい点
保湿成分を多く含む美容液やクリームの代わりになる製品ではありません。肌が乾き切る前に、保湿剤を重ねるのがよいでしょう。
2. シカルファット+ リストラティブ プロテクティブ クリーム
ひとことで言うと: バリアが弱っているときや、部分的な乾燥・ごわつきが気になる時期に使いやすい保護クリームです。
シカルファット+は、アベンヌを代表するバリアケア製品のひとつです。肌が乾燥してごわつくとき、レチノイドの使用で一時的に刺激を感じるとき、また鼻周りや口元が繰り返し荒れやすいときに適しています。
テクスチャーは、軽い水分クリームというより保護膜に近い感覚です。薄く塗れば部分ケアに、少し厚めに重ねれば夜の間に肌表面を守るクリームとして使えます。毎日のデイクリームというより、肌状態が揺らいだときのために備えておきたい製品です。
使い方のポイント
- 夜のルーティンの最後に薄く重ねると、バリアを守る感覚が高まります。
- 鼻の横、口元、キューティクルなど、乾燥しやすい部分に少量使います。
- レチノイド使用後に乾燥感が強い日は、保湿クリームの上から重ねるのもよいでしょう。
- 施術後に使う場合は、皮膚科やクリニックの案内に従うことが大切です。
確認したい点
油分感と膜感があります。脂性肌の場合、顔全体に使うとツヤや重さが気になることがあります。
3. イドランス ブースト セラム

ひとことで言うと: 軽くみずみずしい保湿感を求める場合に使いやすい美容液です。
イドランス ブースト セラムは、肌にすばやく水分感を与えることに焦点を当てた製品です。ジェルウォーターに近いテクスチャーで重く残りにくく、次に使うクリームや日焼け止めとも比較的なじみやすい仕上がりです。
レチノイド、AHA、BHAのように乾燥感を伴いやすい成分を使う場合、保湿の土台として取り入れやすい製品です。単体で強い保護膜を作るタイプではありませんが、肌表面のつっぱりを和らげ、ルーティン全体のなじみをよくしてくれます。
使い方のポイント
- 洗顔後、化粧水の次に1〜2プッシュ使います。
- アクティブ成分を使う日は、刺激の少ない保湿クリームと組み合わせます。
- メイク前に薄くなじませると、乾燥によるベースの浮きを抑えやすくなります。
- 乾燥が気になる部分には、もう一度薄く重ねます。
確認したい点
かなり乾燥しやすい肌には、単独の保湿剤としては物足りない場合があります。クリームやバームタイプの製品を一緒に使うとよいでしょう。
4. トレランス コントロール スージング スキン リカバリー クリーム
ひとことで言うと: 肌が敏感に傾いたとき、ルーティンをシンプルにしたい場合に適したクリームです。
トレランス コントロール クリームは、敏感肌のためのシンプルな保湿クリームに近い製品です。香り、使用感、仕上がりのどれも控えめで、肌が反応しやすい時期の負担を減らす方向で設計されています。
テクスチャーはローションとクリームの中間にあります。薄すぎず、かといってバームのように厚い膜を作る感じも強くありません。かゆみや赤みが出やすい時期、複数の製品を重ねるのが負担に感じる時期に取り入れやすいでしょう。
使い方のポイント
- 季節の変わり目や敏感な日は、美容液のステップを減らしてメインの保湿クリームとして使います。
- ベースメイク前、乾燥で割れやすい部分に少量なじませます。
- 強い機能性製品を休む期間の基本クリームとしても適しています。
- 肌がかなり敏感な場合は、ミストとこのクリーム程度にルーティンを絞るのもよいでしょう。
確認したい点
華やかな使用感や即時的なツヤを求める製品ではありません。より強いバリア保護感が必要な場合は、シカルファット+の方が合うことがあります。
5. RetrinAL 0.1 インテンシブ クリーム

ひとことで言うと: レチノールが負担に感じられた敏感肌が検討しやすい、レチナールベースのエイジングケアクリームです。
RetrinAL 0.1は、レチナールデヒドを中心にしたエイジングケア製品です。レチノールよりも活性型に近い成分として知られており、肌のなめらかさや小じわのケアに関心がある場合の選択肢になります。
大切なのは使用頻度です。敏感肌の場合、最初から毎日使うよりも、夜に週2回程度から始めるのが安全です。肌が慣れてきたら少しずつ頻度を増やし、乾燥や皮むけが出る場合は保湿を十分に行います。
使い方のポイント
- 最初は週2回、夜のルーティンで使います。
- 目周り、鼻の横、口角など、敏感になりやすい部分は避けます。
- 翌朝は日焼け止めを十分に使います。
- 乾燥感がある場合は、シカルファット+やトレランス コントロール クリームを組み合わせます。
確認したい点
レチナール製品は、肌状態によって刺激を感じることがあります。妊娠中、授乳中、皮膚科治療中の場合は、使用前に専門家へ相談するのがよいでしょう。
肌状態別の選び方
- 肌がほてりやすい、乾燥感が出やすい場合: アベンヌ ウオーター
- バリアが弱り、部分的なごわつきがある場合: シカルファット+ クリーム
- アクティブ成分を使う時期に水分感が足りない場合: イドランス ブースト セラム
- 肌が敏感に傾き、ルーティンを減らしたい場合: トレランス コントロール クリーム
- 敏感肌でもエイジングケアを始めたい場合: RetrinAL 0.1
アベンヌの強みは、目立つ変化よりも肌が受け入れやすい安定感にあります。敏感肌、バリア低下、レチノイドの慣らし期間のように、ルーティンを慎重に組み立てたい時期に使いやすいブランドです。
最初に選ぶなら、今の肌状態を基準にするのがよいでしょう。日常的な鎮静にはアベンヌ ウオーター、バリアケアにはシカルファット+、保湿の補強にはイドランス セラム、ルーティンを減らしたい時期にはトレランス コントロール、エイジングケアの入口にはRetrinAL 0.1が候補になります。


