韓国クリーンビューティー、「ヴィーガン」の次の段階へ向かう2026
著者 URICOSME Editor

2026年の韓国クリーンビューティーは、もはや「ヴィーガン認証」一つだけでは説明されなくなりました。市場全体が、刺激・成分・パッケージ・認証を一つにまとめて見る段階へと移行しつつあります。単一のスローガンよりも、処方のバランスと外部データによって信頼を積み上げていく流れです。
本記事では、韓国クリーンビューティー市場の現在の流れを、変化の軸ごとに整理してご紹介します。
「クリーン」の定義が再び狭まりつつある

初期のクリーンビューティーは、「天然由来=クリーン」というシンプルな等式に近いものでした。2025〜2026の流れは、その定義をもう一段階狭める方向へ移っています。
現在、韓国市場で「クリーン」を掲げるラインの多くは、明確な「free-from」リストを併記しています。パラベン・合成香料・アルコール・シリコン・動物由来原料など、20種ほどを排除した処方をラベル正面に明示する方式です。単なる「ヴィーガン表記」一つだけでは、もはや差別化にならないという点が、この変化の核となっています。
認証と外部検証の市場へ

韓国のクリーンビューティーブランドは、EVE VEGAN、ECOCERT、COSMOS、EWG Verified といった複数の認証を同時に表記する傾向に移行しつつあります。ラベルの一面に複数のロゴが並ぶ光景が、徐々に当たり前になってきました。
加えて、ダーマテスト、RIPT(反復閉塞貼付試験)、眼科・産婦人科の臨床テストなど、外部の臨床データを商品詳細ページに掲載する事例も増えています。消費者が「クリーン」かどうかを成分表だけで判断しにくいという点が、外部検証を事実上の標準にしたといえます。
「低刺激・高機能」のラインが主流に

かつては「クリーンビューティー=効果は穏やか」というイメージが強くありました。2026の韓国ラインナップは、その印象を覆す方向で整えられています。
ヨモギ・ドクダミ・センテラ・緑茶など、韓国市場が長く扱ってきた鎮静成分と、ビタミンC誘導体・ペプチド・ナイアシンアミドといった機能性成分を一つの処方で組み合わせる流れが定着しました。イズエントリー、ラウンドラボ、ドクターアロ、トリデンといったブランドのラインナップが代表的な例です。低刺激と機能を両立させる処方が、市場の基本文法になりつつあります。
パッケージと持続可能性が評価基準に入る

ここ1〜2年で最も急速に変化したのは、パッケージの領域です。リフィルシステム、FSC認証の紙箱、単一素材プラスチック(モノマテリアル)を導入する事例が急速に増えています。
AMUSE、アロマティカ、メリクサーのように、パッケージそのものをブランドのアイデンティティとして打ち出す事例も増えました。「美しい容器」よりも「廃棄量を減らす設計」が、マーケティングのポイントとして前面に出てくる流れです。価格競争だけでは、クリーンビューティーのカテゴリで地位を維持しにくくなったというサインと読み取れます。
こんな方に意味のある流れ

- 敏感肌・トラブルが起きやすい場合: 「free-from」リストが明示されたラインを出発点として選ぶのが適しています。
- ヴィーガン・動物福祉の基準を優先する場合: 複数認証を表記したラインを中心にラインアップを組むことができます。
- 韓国スキンケアを初めて取り入れる場合: 低刺激の基本ラインが豊富で、入口として扱いやすい構成になっています。
- パッケージや環境への影響まで評価したい場合: リフィルやモノマテリアルを導入したブランドから優先して見る方法が効率的です。
これからの流れ(見通し)

2026年後半には、マイクロバイオームをベースにしたクリーンビューティーのラインが本格的に拡張されると見られます。単一成分のミニマル処方と、複数機能を一品に凝縮した処方との二極化も、並行して進むと予想されます。
「ヴィーガン」というラベルを越えて、原料の供給網に対する倫理的認証(フェアトレード、絶滅危惧種の不使用 など)を合わせて求める流れも、徐々に強まっていくと見られます。クリーンビューティーの評価基準が、「完成した製品」から「製品が作られるまでの過程」全体へと広がりつつある段階です。
次の購入時のチェックポイント

一つの認証マークだけで判断するのではなく、次の三点を合わせて確認する方法をおすすめします。
① ラベルに明示された「free-from」リストの具体性
② ダーマテスト・臨床データの公開有無
③ パッケージ・リフィル方針。この三点がいずれも明示されているブランドほど、「クリーン」という言葉を一貫した形で運用しているといえます。



