本文へスキップ
保湿剤・溶剤

PCA-Na

Sodium PCA

別名 ピロリドンカルボン酸Na · NMF成分 · PCA · ピロリドンカルボン酸 · PCA亜鉛 · ピロリドンカルボン酸亜鉛

肌の天然保湿因子の主成分であるPCAのナトリウム塩で、角層が自ら水分をつかまえる仕組みで働くさっぱりした保湿成分です。PCAやPCA亜鉛もこの項目で扱います。

どんな成分か

PCA-Naはピロリドンカルボン酸(PCA)のナトリウム塩です。PCAは角層の天然保湿因子(NMF)の約12%を占める成分で、肌が自ら水分をつかまえるために使う物質をそのまま塗ることになります。化粧品用はグルタミン酸から合成されます。

ラベルのPCAは塩ではなく酸の形で、PCA亜鉛は亜鉛塩で皮脂コントロールの目的を兼ねます。同じ系統のためこの辞典ではひとつの項目として扱います。韓国製品115以上に配合され、アミノ酸とともにNMFを模した保湿処方で見られます。

化粧品での役割

NMF型の保湿

角層のなかで水分をつかまえる天然保湿因子の成分のため吸湿力が高く、使用感が軽い成分です。グリセリンよりべたつきがなく化粧水や美容液に合います。

PCA亜鉛の皮脂コントロール

亜鉛塩の形は保湿に加えて皮脂分泌を減らしニキビ菌に作用するという研究があり、脂性肌向けの化粧水に使われます。

根拠と適用範囲

PCA-Naが角層水分量を高めるという研究はNMF研究の延長線上にあり、グリセリンと同程度の吸湿力を示した比較研究があります。PCA亜鉛は皮脂とニキビ菌に関する小規模な研究があります。米国CIRはPCAとその塩が現在の使用範囲で安全と評価しています。

濃度と処方による違い

0.5〜3%が一般的で、アミノ酸・ベタイン・尿素とともにNMF複合原料として入ることが多くあります。水溶性のため水ベースの剤形ならどこにでも合い、べたつきがほとんどありません。PCA亜鉛は0.1〜1%程度です。

使用上の注意

刺激やアレルギーの報告がほとんどなく、敏感肌向け製品に広く使われます。ニトロソアミン生成の懸念からニトロソ化剤と一緒に配合しないよう規定されており、完成品では問題になりません。

類似成分との比較

ベタインBetaineベタインもさっぱりしたヒューメクタントで一緒に配合されることが多い成分です。PCA-Naは肌のNMF成分そのものである点、ベタインは界面活性剤の刺激緩和がそれぞれの特徴です。
グリセリンGlycerinグリセリンは吸湿力が高くべたつき、PCA-Naは同程度の吸湿力で使用感が軽い成分です。密度のある保湿はグリセリン、軽い仕上がりはPCA-Naが合います。

よくある質問

PCA-NaとPCAは違いますか?+

PCAは酸の形、PCA-Naはそのナトリウム塩です。化粧品には水によく溶けpHが中性のPCA-Naがほとんど使われ、役割は同じです。

PCA亜鉛はニキビに効果がありますか?+

皮脂分泌とニキビ菌に関する小規模な研究があり脂性肌向けの化粧水に使われますが、根拠の規模は小さい成分です。保湿を兼ねた補助成分と考えるとよいでしょう。

NMF製品はヒアルロン酸製品より良いのですか?+

役割が異なります。NMF成分は角層のなかで水分をつかまえ、ヒアルロン酸は表面と角層に保湿膜をつくります。両方を配合した製品がほとんどです。

出典と確認日

UCURICOSME 편집팀
最終確認 2026.09.23 · 次回点検 2027.03.23

関連ジャーナル

一緒によく言及される成分